ほのぼのもーど。

思ったことをゆるーく綴っていく雑記。

【金融機関】ブラック企業奮闘記②実務研修編

※新入社員奮闘記①をまだ読んでいない人は①から読んでみてね!

honobono-mode.hatenablog.com

 

約三週間の座学研修を終え、新人は各支店に配属され現場での実務研修につくことになる。

 

最初は家から近い支店に配属され、その3ヶ月後に次の支店に配属され、実務研修が始まって半年後に正式な配属場所が決まる。

 

さーーー、やっと実務研修か~~。眠くならないだろうし、ぱーーーっと仕事覚えてさっさと帰るか~。あ、残業やっても残業代出るんだし、残業やってもいいや

 

 

とか思ってた。

 

しかーーーーし、現実は甘くないものだ

 

現場に配属された初日の朝。

 

 

 

僕「あのーー、すみません、タイムカードとかってどこですか?」

 

次長「あ、そこの机の上にファイルがあるから、今日の日付のところに自分の印鑑押しといて」

 

僕「あ、はい」

 

ファイルを開く僕

 

!?!?!?!?

 

あれ?この出退勤ファイル、

 

 

 

出退勤時間とか書く欄がない!!!!!!!

 

まじで印鑑押すだけやん。

 

やば、これで残業時間とかどうやってわかるんやろ。でも、お偉いさんが言ってたし、いいや

 

そんな感じで初日が始まった

 

就業時間前、営業用のバイクを外にだし、トイレの掃除とか机の掃除を行う

 

そして就業開始時間になり、窓口の担当をしている女の先輩社員にいろいろ教わる

 

先輩「この数字(金融機関で使うオペコードと呼ばれるもの)をパソコンで打って、新しい通帳をこの機械に入れると、ほら、〇〇さんの通帳が出来上がった」

 

僕「なるほど~(こうやって通帳とかは登録されるのか)」

 

まあ、こんな感じでひたすらオペコードを教え込まれ、一日中ノートに切り貼りしたりしたりして自分だけのマニュアルを作る。

 

そしてあっというまに終業時間30分前。

 

先輩社員「あ、研修日報書いていいよ!」

 

僕「わかりました」

 

実務研修に入る前に研修日報っていう分厚いファイルを渡されるんだけど、それを毎日研修が終わると書かなければいけなかった

 

「今日は、〇〇などについて教えていただきました。理解はできたと思います。」

 

みたいな感じで書いて(実際には10行くらいびしーーっと書いてた)支店長に提出して一日が終了。

 

やっぱり残業はないのね、やった!

 

ようやく外回り研修

 

残業もなく平和に1週間の窓口業務を終えて、2週間目でようやく外回りの研修が始まった。

 

「やっと外に出れる。。」

 

正直窓口の業務はくそつまらんかった。座りっぱなしで腰も痛いし、なんなら眠いし

 

やっぱり外回り研修はまじで楽しかった。

 

地元の人たちとおしゃべりできるし、バイク運転している時間がほとんどだし。

 

「快適快適~~~。これでほぼ定時には上がれるとか最高かよ」

 

テキトーにバイク走らせて、店舗に戻って日報書いて、よし、定時だ!

 

帰ろうっと

 

 

そう思って席を立ったら次長に呼ばれる

 

僕「はい!」

 

次長「ごめんね、人事部長から電話があって、新入社員は最低でも始業時間1時間前までには出勤させるようにって言われたから明日からお願いできる?」

 

僕「ええで!」

 

てな感じで朝7時半までには絶対出勤命令が出されたわけだけど、正直普段からそれくらいの時間に出勤してたし余裕だった。

 

定時で上がれればノープロブレムやろって思ってたし。

 

それからは毎日同じような日々を過ごしてたんだけど、ある日めっちゃ高熱(39度近く)が出て、さすがに仕事行けんってなって一日だけ休んだんだよね

 

 

んで、次の日出勤したら、支店長に呼び出しされた

 

支店長「君、社会人だよね?学生じゃないんだよ。高熱だろうと仕事には来なさい。あと、出勤したら朝一に俺に、昨日はすみませんでしたって言いに来い」

 

僕「(これが社会か、たしかに僕が甘えていただけなのか)分かりました。すみません」

 

まさか39度の熱でも仕事に来いって言われるとはな

 

支店長に怒られたあと、僕のデスクに置いてある日報を確認したら支店長からのコメント欄に

 

「こんなもの日報とは呼べない、ちゃんと書いてください」

 

って書いてあった

 

まじか。うん分かったよ、支店長。今日の日報からは支店長が望んでるようなもの書くから。

 

って反省してたら、支店長宛に電話が鳴った。

 

支店長「あ、はい。おい新人君、君にかわってほしいって」

 

僕「あ、はい、分かりました(誰からや)」

 

その相手は専務であった。(専務暇すぎだろ

 

専務「君、昨日休んだらしいね。」

 

僕「すみません、39度近く熱が出てしまったもので」

 

専務「いったい会社をなんだと思ってるんだ。熱くらいで休むとは、舐めてないか?」

 

僕「すみません。」

 

専務「一人でも休まれるとこっちとしては非常に痛いんだよ。病気だろうとしっかり働きなさい」

 

ってな感じで説教された。

 

わざわざ新人の僕のために専務自ら電話をくれるとはありがたいのか何なのか(専務暇すぎだろ

 

とはいえ、この日は病み上がり+支店長、専務からの説教でめっちゃ疲れて家帰ってさっさと寝た

 

それから2週間がたち、僕はこの支店から本店に転属することとなった

 

本店研修開始、そして残業地獄

 

各支店のトップともいえる本店。

 

さすが、支店に比べて人数も多い。

 

でも変わったのはそれくらいであとはやることは一緒。

 

テキトーにバイク走らせて、帰ってきて日報書いて定時で上がり。

 

「ふっへっへ、こんな楽な仕事はないぜ。家帰ったら何しよ」

 

そんなことをアホみたいな顔で考えてたら本店の部長に呼ばれた

 

部長「おーい、新人君」

 

僕「(やべ、アホみたいな顔してたのばれた?)はい!!」

 

部長「どうだい?仕事にはなれた?」

 

僕「なんとなくなれました!」

 

部長「そうかそうか、ここでね、一つ僕から提案なんだけど」

 

部長「定時で上がって仕事覚えられんだろ?19時まで残業して仕事覚えていきなさい」

 

僕「(残業代でるんやろ?じゃあええで!)分かりました!!!」

 

定時上がりは突如としてなくなった。

 

その日から毎日夜19時半くらいまで意味なく残って先輩社員と仕事していた。

 

朝も7時半には出勤してたから、実働11時間。

 

それが毎日続き、残業し始めてから初の給料日を迎えた

 

仕事終わりのデスクに給料明細が置いてある。

 

今月60時間くらいは残業してるから給料も期待できるぞー(わくわく)

 

ぺらっ(給料明細をめくる)

 

 

 

!?!?!?!?!?!?

 

 

 

おいおい、嘘やろ

 

 

 

 

 

 

手取り10万!?!?!?!?!?!?

 

 

 

 

これ、定時で上がってた頃の先月の給料と変わらんやん!!!!!

 

 

60時間分の残業代は?

 

サービス残業はないっていう最初の説明は?嘘だったの??

 

 

 

 

次回、【金融機関】ブラック企業奮闘記③消えた残業代と衝撃のラスト編

 

 

デュエルスタンバイッ