【金融機関】ブラック企業奮闘記③消えた残業代と衝撃のラスト編
約60時間、残業したにもかかわらず、手取りはまさかの10万円。
これは定時で上がってた頃と変わらない金額。
「これが、現実か。」
だが、納得がいかん。
どういうことや、これはいったいどういうことか~~~~!!!!!!
まあ、これくらいは激高しましたね。
しかしねーー、入社したての新人が部長とかに言えるわけもなく、一緒に外回りしていた年齢も比較的近めの先輩社員に尋ねてみた
この先輩はしぶしぶここで働いてるとのことで、年齢も近いこともありなんでも相談しやすい。
僕「先輩、この会社の残業のシステムってどうなってるんですか~(鼻ほじ)」
先輩「ここな~、嘘だと思うだろうけど残業代出ないよ」
先輩「毎月社員が何時間残業したかを部長(各支店では支店長)に報告して、部長と支店長はそれを本部に報告する」
先輩「つまりだな、俺なんかがいくら何時間残業しましたって部長に報告したところで、部長が本部にうちの部署は残業ありませんでした~って報告したら、残業代は出ないってこと」
僕「え、じゃあ、部長は本部に本店は残業ありませんでした~って報告してるわけですか?」
先輩「そうなるね~。最近残業とか厳しくなってるから、あまり残業時間が長いと支店長とか部長が本部から怒られるらしいよ。だから支店長、部長は自分の保身のために虚偽の報告をする」
僕「やべーところに就職したな~」
先輩「本当よ。お前まだ結婚とかしてないだろ?だったらすぐ辞めるべきよ。俺なんか結婚して子どももいるし、ここ辞めようにも辞められんのよ」
そして先輩は続けた
先輩「俺な、昔公務員目指してたんだけど、なかなか試験に合格できんで、仕方なく地元に戻ってきたんだよね。お前には悪いけど、ここは人生諦めた人が就職するところよw」
僕「やべーところに就職したな~www」
支店長や部長が嘘の報告をしている→上のお偉いさんたちは残業があることを把握していない→座学研修のときも僕らに「サービス残業などはない」と説明。
だから、座学研修の時受けた説明はあながち間違いではなかったわけやな。
だって、上のお偉いさんたちは残業があることを把握してないわけだから。
これで消えた残業代のことは分かった。
あとは、どうやって辞めるか、なわけだけど、
次の職場が決まってないのに辞めるのはあまりにも無謀。
まずは次の仕事のめどをたててから辞めたいって言うか~
といったところで計画を練っていた矢先にある事件が起きた
横領事件の発生
僕が外回りしているときに携帯に連絡が入った。
ある支店の平社員がお客さんのお金数十万円を横領したとのことだ。
地元のメディアが取材に来るかもだから店舗に戻ってくるときは無言で戻ってこいとのことだった。
おいおい、めんどくせーなー
と思いながら店舗に戻ったんだけど、
あれ???
取材陣一人もいないじゃん
いつもどおりやん。つまんね~
まあ、それもそのはず。
なんとこの会社、半年ほど前にも横領事件があったらしく、その時はある支店の支店長が1000万円の大金を横領していたとのこと。
その時はラインニュースに載るくらいの大事だったらしい。
そんな事件があったすぐあとじゃあ、メディアも「またか~。今回はいいや」ってなるのもうなずける。(笑)
そんなことでいつも通りの店舗に戻ったわけなんだけど、すぐに緊急集会が行われ、部長が言った
部長「この短期間で度重なる不祥事。正直次また起こったらうちはつぶれるかもしれん。みんなそれぞれの生活を守るためにも、一人一人が自覚を持って業務を行うこと!」
皆「はい!!!」
とか言いながら内心「また起きるよ。」って思った。
アンケートが社員全員に配られる
ある日アンケートが配られた。
内容としては「疑わしいことはしていないか、またしている人を知っていないか。どこの店舗に配属されたいか。今後うちを辞める可能性はあるか」
ほうほう。辞める可能性、ね。。
ここで嘘ついてあとからぎゃーぎゃー言われるより正直に書いちゃうか。
「辞める予定、あり。いつ頃、か~。。とりあえず3ヶ月後にしとこっ」
って感じで書いて提出した。
それから何日経っても音沙汰なし。
本当にただのアンケートだったんだな~。
そういや、先輩も言ってたな~。書いたとしても上は見てないただの形式上のアンケートだって。
半分残念、半分ほっとした感じで仕事を続けていたら、
ある日人事部長に呼び出された。
衝撃のラストへ。
僕「はい、なんでしょう?」
人事部長「アンケート見たよ。辞めたいのか?」
僕「まあ、、、はい。」
人事部長「そうか、分かった。君は3ヶ月後に辞めたいって書いてるけど、こちらとしても辞める可能性のある社員を残してはおけない」
僕「(そりゃそうだわな。)はい」
人事部長「これ、書いてくれ」
そうやって出されたのは退職願届。
え、はやくね?
あまりの早すぎる展開についていけなく、人事部長に言われるがまま退職願に書き込んでいく。
(いや、でもよ?退職する前には1か月前には報告することって言われてたし、さすがに今日書いて今日退職っていうわけではないよね?)
しかし、現実はあまくなかった。
人事部長「君、明日から来なくていいから。作ったマニュアルとかも全部こっちで処理するね」
そう言って僕が使っていたデスクの中から、精一杯作ったマニュアルを僕の目の前でシュレッダーにかけていく。
え???
どういうこと?
これ、、、、
クビ???
そうして、僕のブラック金融機関での仕事は突如として終了した。
まさかすぎて、やばかったし。
親になんて言えばいいのだろう。
迷いながらも、家に帰ってから親に事情を話す。
「【金融機関】ブラック企業奮闘記①座学研修編 - ほのぼのもーど。」でも言ったけど、この金融機関。地元では結構有名な企業。
だから僕が辞めたことに納得いかなかった母親にはめっちゃ怒られ、口もきいてもらえなくなった。
ホームレス生活の始まり
家での雰囲気が最悪になり、僕は家を出た。
幸い、彼女が近くにいたので彼女の家に転がり込み、次の職場が見つかるまで彼女家でお世話になった。
僕を心配してくれた父は僕の働いていた金融機関について独自に調べ、ブラックであることが分かったらしく、僕に仕事を紹介してくれたりした。
そこからなんとか立ち上がったわけなんだけど、本当にあの時はやばかったwwww
地元で有名な企業ほど気をつけろ!
って僕は言いたい。
ブラックだったとしても辞めづらいし、辞めた後も僕みたいに家族仲が悪くなるといったこともあるかもしれない(もしかしたら)
地元で有名な企業、金融機関を目指してる皆さん!
もし、もし仮に運悪くブラックだったとしたらこうなるので気を付けて!
とは言っても、実際は入ってみてからじゃないと分からないよね?
入社してみてブラックだったらすぐ辞めちゃえ
家族と仲が悪くなったとしても辞めた会社が本当にブラックならすぐ分かってくれる(僕も結局辞めて半年後に母から連絡があり「あそこまた横領事件があったみたいよ、あんた辞めて正解だったね!」と言われ現在は和解しました)
そんなしょうもない企業で消耗するくらいなら、さっさとやめて他のところ探した方が賢明!!
最後に、今就活中の皆さんがホワイト企業で働けることを祈って。
ブラック企業奮闘記。完。